■どこまでリノベーションするか?の基準
私たちは「中古マンションをリノベーションする事業」ではなく、「完成したリノベーションマンションを販売する事業」を行っています。
その際に問題となるのが、「どこまでリノベーションするのか?」という問題です。
■「中古だから壊れても仕方がない」???
一つの考え方として「今、使えるものは使う」という考え方があります。
「販売している今時点で使えているものは替える必要はないよ。買っていただいた後で壊れたら有償で修理すればいいし・・・。
その方がエコでしょ!余計な新しいものを付けても高く買ってもらえるわけじゃないし・・・。」
・・・確かに一理あります。
ただ、私たちの考えとはちょっと違っています。
「中古なんだし壊れるものは壊れるよ。新築よりはずっと安いんだから、我慢してもらいましょう。」
という姿勢は、一生のお買い物をされるお客様に対して不誠実だと思っています。
「新築は高くて手が出ないし、この街にどうしても住みたいから」
「長い老後の資金を残すために、建物は古いけれど、設備が新しい物件を買う」
というお客様が、ご購入後1~2年であちこち修理が必要になってくる・・・。
これではお客様に対して申し訳ない!
■10年後に「買ってよかった」と言っていただける商品提供を
やはり家というのは10年20年とお住まいになるもの。そういう前提でお客様に選ばれる商品を提供しなくてはならない!
そう考えています。
そこで私たちは築年数に応じて設備ごとの「基準年限」を設けています。
築年数4年以内のもの クロス全室貼替 畳表替 襖・障子張替 トイレ交換
築年数5~9年のもの 上記+給湯器交換 トイレ交換 キッチン・ユニットバス・洗面台の水栓交換 スイッチ・コンセント交換 網戸張替
築年数10~15年のもの 上記+給湯器交換 コンロ・レンジフード交換 ユニットバス換気乾燥機交換
築年数16年超過のもの 住宅設備(システムキッチン・ユニットバス・洗面台・トイレ)全て交換 内装(フローリング・フロアタイル・建具・クロス貼替)
築24年以上のもの 上記+給水管・給湯管交換(2022年6月22日更新)
という基準です。
購入した時点で、前所有者の方がかなりきれいに使用され、メンテナンスが行き届いている物件状態のこともあります。
「このまま買い手がつくかもな~」という物件に出会う事もあります。それでもかえます。
「コストがセーブできて収益的にはプラスだな!」と思う事もあります。それでもかえます!
それが未来のお客様との約束だから!と信じて日々決断をしています。
もちろん例外もあります。
それは「新築時の設備仕様が高く、このままの方がお客様からの評価が得られる場合」です。
その場合でも今後数年間使用に耐えられるか?というテストをして、「そのまま使う。」と決定します。
こうした取り組みを苦しくとも続け、「なんとなく中古って不安。」とお考えのお客様が一人でも減り、
「中古だけれど、安くて安心!おトクな買い物だった!」と言っていただける方が一人でも増える。
そんなことを積み重ねていきたいと考えています!