横長リビングが人気のワケ

近代的な暮らし向きを考えるとやはりリビングルームは広い方が望ましいというのが新たなお住まいをお探しの方々の共通のニーズといえます。ACSのリノベーション物件をお求めになるお客さまは、リビングダイニングそしてキッチンを合算した広さが15畳程度はほしいという方が多いようです。

しかし、このニーズを満たすためにはできれば75㎡くらいの専有面積は欲しくなります。廊下があり、その他に3つの居室があり(3LDKだとして)、それらの居室が6畳程度を確保しようとすると、もうそこまでで目一杯。リビングダイニングそしてキッチンの広さは12畳くらいまで圧縮されてしまいます。すると、見た目の印象や使い勝手で広さをカバーしようという話になるも。となると、おのずとバルコニー面に接する空間を広くつかってリビングダイニングにしようということになるわけです。

3室確保するために……リビングにつづくお部屋の作り方

ところが、予算の都合などもあって、なかなか75㎡までの広さを確保できないということもよくあります。そうなると、どうしてもバルコニー面に接する空間を全部リビングダイニングに割り当てるわけにはいきません。

そこで、リビングダイニングに接続するお部屋をもう一つ設けて(つまり居室とLDに空間を区切って)、バルコニー面に接するLDと居室を作ることになるわけです。リノベ前の中古マンションですと、このLDに接する居室が和室であることが多くなります。

ACSの場合、近代的な暮らし向きを考えて、従来和室であった場合でも、それを洋室化し、LDと同じ素材のフローリングを敷きこむことにしています。そして、引き違いが可能な引き戸を投入。LDを広く使いたいニーズには引き戸を開放してお使いいただき、居室として独立したいニーズには引き戸を締めてお使いいただくよう設計しています。

結果としての有効面積

さて、こうしたLDと居室の作り込みの中で、時にお客様から「改造」(追加リフォーム)を依頼されることがあります。これは、入居される人数がどんどん減っているという日本の居住者ニーズの変化を端的に語る現象ともいえますが、要は居室を1つ減らしてもLDを広く使いたいというお客様が増えているというわけです。

たとえば、居室を減らしてLDを広げると副産物として廊下面積を減少できるというメリットが得られる場合もあります。つまり、マンションの場合、限られた空間をどう使うかで有効性が変るわけで、こうしたLDの形や居室数、そして使い勝手によって、実際に使える面積が変化するということもあるわけです。

まず、そうやって住まうか。そして、実際の有効性はどうなのか。ACSはそうしたことに配慮しながらリフォーム物件を入手しお客様にお届けしています。